同じ通勤路の同僚が、知らぬところから私を見かけているようで、
「うききさん、通勤中やお昼にいつもiPhone触ってますよね。昔（ケータイ時代）はそんなじゃなかったのに。何を見てらっしゃるんです？」
との質問。
Σ（゜□゜；ぎゃっ！

　言えない。
森家のことを書いたり、ケータイGPSゲーム「発見！ニッポンの城めぐり」をいじって武将との出会い系をやっていたりしているなんて言えない。
『森可成の背中に長槍の影がのびた。』なんて小説を書いているなんて正直に言ったら即、変な人１級認定で翌日には新たなあだ名をつけられるのである。

　金山城発掘調査結果ＰＤＦを読んでいる、なんていうのは言ってもわかってもらえないし。
カエル育成ゲームをやっていることは話してもよさそうだが、私がレベル14の高みにいることを教えても逆に「ふーん。」で返されてしまうことは想像に難くなく、見せて損した気分にさせられそうでなんか怖い。

とりあえず、「ああ、朝は私、iPhoneで新聞を読んでいるだよねー。」と答えた。
そしてそれに続けて「iPhoneはパソコンと一緒のようなものだから、ケータイにはできないことが色々できるから、アプリをいっぱい入れていると、いくらでも暇をつぶせるからさ。ついついiPhoneばかりやってるんだー。本も読めるんだよね。」と説明して色々とかわした。

ただ、iPhoneに入れたアプリの具体的な詳細は企業秘密である。