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鶏の水炊きを食べに行った。なんか有名な料亭らしい。
襖で仕切られた和室に入れば、贅沢にも2人で1つの鍋が割り当てられている。
で、鍋に入っていたおたまで中のスープを回していたら、不意にお店の人が部屋に入って来て、私の手にしていたおたまを取って鍋に置き直す。
首をかしげて、またおたまで鶏肉をすくって、おたまを鍋にかけたら、お店の人が部屋に入ってきて、おたまを鍋に置き直す。
その後、もう一度同じことがあり、とうとう私はお店の人に「おたまは柄がテーブルにつくように伏せて置いてください。」と注意される。
ごめんなさい…。
最初の鶏肉を食べ終えると、お店の人が部屋に入ってきて皿に盛った新たなお肉を入れ始める。
一緒に鍋をつついていた向いの席のWさんが「鶏肉の名前がよくわからないんすよねー。そのお肉は…つみれ的な…。」と言ったとたんにお店の人に「つみれ的ではなく、これは、つみれでございます。」とピシャリ。
「あははは、『的な』なんてつけたらいけませんね。」とWさんが笑い返すと
お店の人は口角もあげずに無表情で「そうです。」と、つみれをスプーンで鍋に投入。
ごめんなさい…私もWさんも静かになった。
その後、鍋に野菜が入れられた。
鍋がたぎり、私がおたまを取って上の方の生野菜をスープの中におしこめ始めると、すかさずお店の人が部屋に入ってきて私からおたまを取り上げて、もうスープに沈め終えた野菜を1回だけおたまで『くにゅっ。』と、押さえておたまを鍋にかけて去って行った。
もう、意味がわからずWさんと2人で目を合わせて笑いを押し殺す。
そして鍋を食べていると、お店の人が部屋に入ってきて「鍋が煮えたぎりますよ!」と火をとめにきた。
ごめんなさい。
見られている。常に私達はお店の人の監視下に置かれている…。下手なまねをすれば襖ごしに鑓で刺されるんじゃないんだろうか。
アイコンタクトで自分たちの所作に用心しながら食事する。
食後、他のテーブルで食事していた子がお店の人に「お客さんはお冷が欲しいんですか?お茶が欲しいんですか?!」と詰問されていたので、また苦笑い。