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今日もまた残業を終えてくたびれ果てて帰途に着く。
同じエレベーターに乗り込んだ社員に
「うききさん、パーッ!と飲みに行こうか?!あーでも、忙しいから誘うなって感じカァ。そうだよな。」と、私が一言も発しないのに一気に起承転結された。
「行きます!よろしくお願いします!」と、居酒屋に繰り出して5人で飲んだ。
私のほかのそのうち一人がすごい城好き、そのうち一人が歴史好き、そのうち一人は妻が城好きという。
「うききさん、九州で一番すごいと思う城どこ?」というので、素直に
「名護屋城」と答えると、
「オレ、行ったことあるけど何も残ってないじゃん!どこがすごいわけ?」と変な人扱いされ、一応そのすごさを説明してみるけど、やっぱり変な人扱いされた。
「熊本城とか、平戸城なら城が残ってるから、やっぱ熊本城だな。まぁ、あれも再建なんだけどな。」
軍配は熊本城にあがり、私は変な人扱いされて終わった。あんなにすごい遺構が残って圧倒されまくりの名護屋城なのに、見る人が見れば『何も残ってない』ということになるという。
「じゃあさ、日本で一番すごいと思う城どこだ?!」というので、素直に
「津山城。」
と言うと、誰も知らない。
「どこにあるの?」
「岡山県津山市です。」と素直に森家情報を漏らしてしまうが、
「津山市を知らない。」と言われ、「城が残ってんの?」と聴いてこられたので
「石垣と造りがすごいですよ。」と、わかりやすい説明をしてみるが、変な人扱いされ、
「やっぱ姫路城が一番すごいよな。」
「小田原城とか行ったけど何も残ってなかったしな。やっぱり姫路城が一番だよな。」
軍配は姫路城にあがり、私のことはもはや深く掘り下げられることなく、飲み会は進んだ。
同じ城好きでも、私たちの間には深い堀が存在するのである。
こればかりは価値観だから仕方ないのだけど、私はやっぱり現実社会の知人には歴史の話はしないと決めた。