関西人の家庭には必ずあるというのが、タコ焼き器とヒョウ柄スパッツとScan Snap と忘年会で当たったiPad。
関西人の家の畳を裏返せばほら、床下は一面タコ焼き器になっているんだよねー。

　昨日、ホームセンターに寄って買い物をした時に、鉄鋳物製の『タコ焼き器』を見つけてついに私も購入するに至った。
(^O^)／
いつも過激な重さと金額でためらっていたが、ようやく私にも扱えそうなお手頃なのが手に入った。



　で、たこ焼きは夕食のおかずとして成り立つのかわからず、夫の許可を得た上で本日の夕食はタコ焼きである。
せっかくなので２人で楽しくタコ焼きを焼きながら食べたいと、カセットコンロにタコ焼き器をセットしてテーブルで焼くことにした。
テーブルにはぶつ切りタコと、チーズと、刻みキャベツとネギと天かす、タネを並べていざ着火。
手際良くタネと具をタコ焼き器の穴に入れてゆく。
おお、これで私もついにたこ焼きデビューである。

　しかし、悲惨な結果に終わった●●●

目の前には、なぜか焦げ目が生々しいブラックボールが並んでいる。
ドーハの悲劇レベルの悲劇。
タコピンをつっこめども、つっこめども、タコ焼きが型に焼きついてひっくり返らずにやがて焦げていったのだった…。

『油もしっかりひいたのに！！！』
と思って説明書を初めて読んでみた。

『使い始めは油がゆきわたらないので料理が焼きつくことがありますが、２・３回使いこむと焼きつきにくくなります。』

…そうなのか…。
さらに夫が説明書を読む。

『一番最初に使用する時は、事前に野菜くずを炒めて一度洗ってからご使用ください』

そうか、私達は今、本番で野菜くずを炒める儀式を行ったのか。

　怒りをタコ焼き器にぶつけることにする。
だいたい、タコ焼き器の入っていた箱のパッケージの絵が『タコ焼きを嬉しそうに食べるタコ』なのはどういうことなんだ。
タコは自分の足を食べて自給自足する習性を知った上でのこの絵なのか？



幸せそうだな…お前…。


　残った具はフライパンでお好み焼きのように焼き、少しはタコ焼きっぽく見えるように細かい正方形に切ったけど、それを大皿に盛ると『ヌチャ、グシャ…』となだれて、また大きなひとかたまりに戻った。