[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昔、アメリカに2週間出張に行った時、ホテルが出したベーグルだけはサービスで無料にて好きなだけ食べることができた。
しかし、仕事でホテルからの外出も制限されたのと、初めての海外で頭が回らなかったのとで、毎日ベーグルばかりを食べるに到り、その味の無さに狂いそうになった。
幸運にもチョコレート色したベーグルをゲットした時も、なぜか味がプレーンと同じだったし、そんな毎日がトラウマに近いものになり、日々堅いベーグルを歯でひきちぎり、ひきちぎり、アメリカ人は頭おかしいと思いつつ、もう、私は一生ベーグルなんて口にすることはないと思っていた。
つやつやとした日本の米が懐かしくて涙が出てきそうになった。
なのに、なぜか今日、ベーグルを作ってみたいと思った。
実はベーグルにチーズとかハムとか色々挟むと美味しいのではないだろうか。ホテルのベーグルも、わざわざホテルの人が真ん中に切り目を入れて渡してくれていたけど、今にして思えばあれは、”何か挟むための切り込み(中身はおまえらで買ってこい)”だったのかも知れない。
トラウマになっていたベーグルを自ら作る。
あの時の自分を脱ぎ捨てて、私は今日、ひとまわり大きくなれるのかも知れない。
このレシピを頼りにして、ベーグルを作った。
ベーグル生地を焼く前に、お湯に通すのでフライパンに湯をグラグラたぎらせていたのに、部屋で鳴った母親からの電話を反射的にとってしまった。罠だ_______。
私は「今、ベーグルを作ってるから。」と、電話を切ろうとしてるのに「は、ベーブって何?」「ベーグって何なの?」「ああ、ベーグル。」「何でベーグルを作るの?」「どうしてよ。」
切りたいのに、しつこく、ベーグルについて聞かれた。ベーグルを作っちゃいかんのだろうか。
湯がフライパンからワシューーー!と吹きこぼれそうな台所に慌てて戻っていった。湯を通して、オーブンで焼く。
完成したベーグルがこれ。
アツアツは文句なしに美味しかった。
シワシワが気になるけど、パン作りも初心者なので、ベーグル作りが初めてにしては上出来じゃないのだろうか。
どんな形になろうが味はいっしょだし。
しかし、気が済んだので、もう二度と作ることはないだろう。
明日の朝はチーズを挟んで食べるんだ!!