低い音が聴きとれないし、高い音だと頭に響く。耳鳴りがする。一貫して耳に水が入ったような感じがする。
(-。-)ボワーッとした頭の中で仕事していたら、かなり年下の子から通りすがりに頭をなでられる。

Σ（゜□゜；なにすんでぃ！

その子に「うききさん、笑って。」と言われる。

　他の人たちにも「笑ってりゃ治る！」と励まされた。話しを聴けば他の同僚も何人か同じ症状になったことがあるみたいだし、「私の耳の中に小人がいたんだ♪」とのことだし、今は完治していると聴いてなんだかホッとした。私のかかった医者は病名も何も言ってくれなかったけど、その同僚から「メニエルの一歩手前。」との診断をいただいたし、「●●さん(共通の知人)も同じ症状になってたんだよ」とのこと。

　なんだ。耳が聞こえづらくなる人って結構いるんだ。
しかも、「肩こりなんかで耳の中まで血行が悪くなって聞こえが悪くなることが多いんだよー。」と言われ、自分もそれではないかと思い安心した。ここ数カ月は仕事量倍増の上に、原稿書きしていたから肩こりがすさまじかったし。

私の耳に住む小人は「音丸くん」と名付けた。
そこから耳のしくみの話題になったら、年下の子が、”私も知ってます”と言わんばかりに
「耳って、脳みそがくっついてきますよね。」
と、人類誕生以来に今更なことをにっこり発言した。
まわりの「？？？」な反応に、彼女は更に「病院の耳の模型に脳みそがくっついてましたよ。」と言葉を追加してくる。
どんな耳の模型だ…。

　彼女の思考回路を考え合わせて「それ、かたつむりの形をした部分のこと？」と聴き返したところ、「あ、それそれ。」とうなずかれる。

笑うしかなかった。

きっと、この環境の中にいれば、私の耳もいつの間にか治ってそうな気がする。