『お風呂の追い焚き機能あり』
と、今住んでいるマンションの情報に記載してあったのに、実際に引っ越してみると風呂は追い焚きできずに、いつも湯船に熱湯を足し湯するしかなかった。

大人だけなら何とかなっていたものの、小ウキキが生まれた後（特に冬場）は本当に大変だった。

いつも夫がぬるい湯で小ウキキを一番風呂に入れてくれ、私が小ウキキの就寝準備までを済ませてからお風呂に入る時には湯船は冬には水に近いものがあった。

それが今回、マンション全戸、追いだき機能追加の工事をしてもらえることになった。
やっとだ、やっと！！

で、今日がガス会社による一斉工事日だったので、立ち合いすべく家族で在宅していた。
我が家は午前中に職人さんたちに来てもらい、さっさと工事を済ませてもらった。

一方、いつも不思議な謎のお隣さんは扉に
『業者さんへ：留守にしますが家の中に入って工事をしておいてください』
なんて貼り紙をしていた。
(^_^;)

我が家の工事が終わって、ガス会社の偉い人が最終点検に来てくれた。
すると、ひねった水道からいきなり水漏れブュワアアアアア！！！！
また職人さんがやってきて修理となった。

工事も無事に終わって、追い焚き機能もついたお風呂。
ついでにバスルームの大掃除もしようということになり、私がリビングで小ウキキの世話をしている間に夫が掃除をしてくれたのだけど、間もなくバスルームからものすごい破壊音が聞こえてきた。

尋常じゃない音に青ざめつつ様子を見に行ってみると、大型のバスタブが夫ごと横転しているのだった。

またまた職人さんに来てもらった。

職人さん：「バスタブを固定しなかったので、バスタブに水が入っていない時に動かすと動きますよ。」
と、言われた。

は、はい？

いや、ありえんだろ！！！
なんでそんなありえんことを普通の顔して語るんだ！！！

職人さん：「他の部屋は全部、ガス会社からの指示通りにバスタブを固定したんですけどね。お宅だけしませんでした。」

なに、その陰謀？
なんでそんな陰謀を普通の顔して語るんだ！！！

なんかうちだけバスルームの都合でバスタブを固定するのが不可能な状況だったし、元々固定されてなかったとかなんとか言われたけど、自由に転がるバスタブなんて困るので、強力なボンドでバスタブを床に固定してもらったけど、なにを思ったのか夫がそのボンドを手で触れてみる。

職人さん：「ああ、それ、コンクリをくっつける強力なボンドだから、絶対にとれないですよ。」

慌てて洗面台で手を洗う夫。

…ああ、もう、カオス。

夫の口から
「引っ越そうか…」
という言葉が漏れる。

このままバスタブが固定されていないことを知らないまま生活していて、何かのはずみで小ウキキを大怪我でもさせてしまっていたらと思うとゾッとする。

とりあえず、私も今夜は追い焚きで温かい湯船につかれた。
けれど、なんだか陰謀が渦巻いていて、心が寒い。