小ウキキが就寝したあと、少し自由な時間ができたので、久々に文書スキャナー『Scan Snap』で自炊作業を再開した。

自炊作業というのは自分で本の綴じ目を切ってバラバラにしてそれをスキャンして電子書籍化するというスタイリッシュでカッコいい作業のことを言うのだが、先日実家から持って帰ってきた昔の本をザクザク、シャコーンシャコーンと自炊した。

私は断捨離ができない女なので、大学で使っていた専門書なんかも頑なに実家に保存していた。
でも、実家に帰ると私の部屋はなくなっており、本やグッズも段ボールに詰めこまれて押し入れに山積みにされていたので、少しずつ手元に引き取ることにした。

今日はその段ボールを開いて自炊したけど、専門書だけではなく、無料の観光パンフやリーフレットも（森家関係の地域や史跡のだけど）たくさん詰めこんであった。

昔は全世界＆全人類の森一族情報を収集しようとヒートアップしすぎていたので、冊子の1ページに森蘭丸の文字が1箇所入っていただけでも『事件だ！』と、後生大事に保存していて、パンフレットもとんでもない量。
我ながらあきれるね…。(-_-;)

…て、いうか、よく紙に挟まって死んでいる白くて糸みたいなクモ、何なの？！

小ウキキが泣いたら、小ウキキを左手でラグビー抱っこして、右手でスキャン作業をすすめた。

スキャナーがシャーコン、シャーコンと動いているのを小ウキキも上空よりじっと眺めていた。

コンログリルの料理に使えるグリルプレートを買おうか買うまいか、買おう、ああでも、やっぱり買おうか買うまいか、とグダグダ悩んでいるうちに、バーベキューがしたくなった。

なぜか知らないけど、『ＢＢＱ』とかいう表現も用いられることもあるバーベキュー！
松永久秀も東大寺をＢＢＱ！！
阿部寛がＣＭしてるのはＢＢＩＱ！！

でも、赤子をかついでいる身の上では、外食はおろか、アウトドアなんて当分無理な話。
せめて鶏肉をコンロのグリルで焼いて家の中で勝手にＢＢＱ気分に浸ってみた。
いつものようにフライパンで焼くよりもグリルで焼くほうがＢＢＱのワイルドさに近い気がしたのだ。

鶏もも肉に塩コショウだけしてグリルでじっくり20分焼いたら、皮はパリッ！肉もなんだか香ばしくて美味しかった。
今までどうしてグリルで焼かなかったんだ、と思うくらいに違っていた。

焼いた鶏肉をそのままで食べたり、レモン汁をつけて食べたり、柚子胡椒をつけて食べたり、夫と
「美味しいね。」
と、言いつつ、ちょっと幸せな気分になった。

一緒に焼いたソーセージも皮がパリッパリッ。

アルミホイルに搭載して焼いた野菜も美味しくて、ほんと、ちょっとしたＢＢＱ気分を味わえた。

で、グリルプレートを買おうか、買うまいか…。
参考にしようとネットを検索しているうちに、100円均一でもグリルにつっこめる鉄製のスキレットがあると知った。特に100円均のスキレットは『100スキ』と呼ばれるほどの大ブームになったことがあるのだと今頃になって知る。

ところで、スキレットって何？

で、グリルプレートを買おうか、買うまいか…。

『お風呂の追い焚き機能あり』
と、今住んでいるマンションの情報に記載してあったのに、実際に引っ越してみると風呂は追い焚きできずに、いつも湯船に熱湯を足し湯するしかなかった。

大人だけなら何とかなっていたものの、小ウキキが生まれた後（特に冬場）は本当に大変だった。

いつも夫がぬるい湯で小ウキキを一番風呂に入れてくれ、私が小ウキキの就寝準備までを済ませてからお風呂に入る時には湯船は冬には水に近いものがあった。

それが今回、マンション全戸、追いだき機能追加の工事をしてもらえることになった。
やっとだ、やっと！！

で、今日がガス会社による一斉工事日だったので、立ち合いすべく家族で在宅していた。
我が家は午前中に職人さんたちに来てもらい、さっさと工事を済ませてもらった。

一方、いつも不思議な謎のお隣さんは扉に
『業者さんへ：留守にしますが家の中に入って工事をしておいてください』
なんて貼り紙をしていた。
(^_^;)

我が家の工事が終わって、ガス会社の偉い人が最終点検に来てくれた。
すると、ひねった水道からいきなり水漏れブュワアアアアア！！！！
また職人さんがやってきて修理となった。

工事も無事に終わって、追い焚き機能もついたお風呂。
ついでにバスルームの大掃除もしようということになり、私がリビングで小ウキキの世話をしている間に夫が掃除をしてくれたのだけど、間もなくバスルームからものすごい破壊音が聞こえてきた。

尋常じゃない音に青ざめつつ様子を見に行ってみると、大型のバスタブが夫ごと横転しているのだった。

またまた職人さんに来てもらった。

職人さん：「バスタブを固定しなかったので、バスタブに水が入っていない時に動かすと動きますよ。」
と、言われた。

は、はい？

いや、ありえんだろ！！！
なんでそんなありえんことを普通の顔して語るんだ！！！

職人さん：「他の部屋は全部、ガス会社からの指示通りにバスタブを固定したんですけどね。お宅だけしませんでした。」

なに、その陰謀？
なんでそんな陰謀を普通の顔して語るんだ！！！

なんかうちだけバスルームの都合でバスタブを固定するのが不可能な状況だったし、元々固定されてなかったとかなんとか言われたけど、自由に転がるバスタブなんて困るので、強力なボンドでバスタブを床に固定してもらったけど、なにを思ったのか夫がそのボンドを手で触れてみる。

職人さん：「ああ、それ、コンクリをくっつける強力なボンドだから、絶対にとれないですよ。」

慌てて洗面台で手を洗う夫。

…ああ、もう、カオス。

夫の口から
「引っ越そうか…」
という言葉が漏れる。

このままバスタブが固定されていないことを知らないまま生活していて、何かのはずみで小ウキキを大怪我でもさせてしまっていたらと思うとゾッとする。

とりあえず、私も今夜は追い焚きで温かい湯船につかれた。
けれど、なんだか陰謀が渦巻いていて、心が寒い。

今日もまたベビーサークルに参加した。

外は夏のように暑いので、とてもじゃないけど小ウキキを担いで炎天下を歩いて行けないと思い、車で出かけた。
まぁ、車で行くにしても、車内が暑くなっているのでクーラーを全開にして温度を下げるのに多少時間がかかるし、夫が車に乗るたびに流しまくっているマイケルの歌を演奏停止させるのが面倒なんだけどね。私はもう、車内でマイケルの歌を聴きすぎてスリラー飽和状態、スリラーお腹イッパイ、タスケテー！！！状態なのである。

サークルでは、小ウキキは最初は私にピッタリくっついていたものの、そのうちズリバイでいろいろなお母さんと赤ちゃんの元へ移動していった。
そして小ウキキは、よそのお母さんに笑顔全開で愛想をふりまきながら、一方では寝ている赤ちゃんたち鼻をつかもうとする。髪を引っ張ろうとする。

それを私がすかさず背後から制止して回る。

最近、小ウキキは他人の鼻つかみと髪ひっぱりがブームのようで、夜、私が寝ている時に爪を立てて鼻をつかみ、髪を引っ張ってくる。

それも、笑顔で。

小ウキキは遠慮がないので、これをやられると本気で痛い。

まだ9カ月なので叱っても通じない小ウキキだけど、少しは効き目があるかと思い、小ウキキの鼻をつまみ返し、髪を引っ張り返してみるのだけど、今のところ効力なし。

八百屋でソラマメを見つけたので買ってきた。
小ウキキの人生初ソラマメを食べさせようと思ってウキウキして帰宅して、さっそく皮をむく。

いつものことながら、ぶ厚くてデカいソラマメの皮をむくと出てくる中身の少なさに驚かされる。

織田信長の身体の中から１ｃｍのちっこいオッサン(本体)が出てきたかと思うと、ちっこいオッサンはトコトコトコと歩いて行ってホトトギスの背中に乗せてもらって青いそらのかなたに飛んでゆくのでありました。

あ…最近、かつてないほどに森家が足りなさ過ぎて話が逸れた。

とにかくソラマメは廃棄部分のほうが多いな。

大人用は酒と塩を混ぜて茹でたけど、小ウキキのはどうしてよいのかわからず、そのまま湯でじっくり茹でた。
青臭さが残ったけど、離乳食初期から食べられるくらいの食材なので、まぁ大丈夫だろう。

茹でたソラマメを細かく刻んで温かいミルクに入れてソラマメのポタージュということにして、小ウキキに食べさせた。

すると、
「ん、んッ？！」
なんて言われた。
ソラマメの何かが衝撃的だったのか体を一回激しく揺らして、顔をギュッとしかめたまま私を見る。

ソラマメの刻み方が荒くて口触りが悪かったのかもと思い、ソラマメをペースト状にして、小ウキキにもうひとクチ与えてみた。
すると、
「ん、んッ？！」
なんてまた同じリアクションされた。
ソラマメの何かが衝撃的だったのか体を一回激しく揺らして、顔をギュッとしかめたまま私を見て「んーんー！！」と、今度は確実に怒っている。

小ウキキはなんでも食べる子だと思っていたのに嫌いなものあるのね…。
マズイという主張もするのだと感心した。